海底に水道が!?

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島内を散策していると竹富島には今でもたくさんの井戸が残されていることがわかります。 また、各家庭には貯水タンクが設置されていることが珍しくありません。
これらは竹富島の水事情を示す重要なアイテムです。

山も川もない竹富島の水道水がどこから供給されているかご存じですか。 答えは「石垣島」からです。海底送水管を通って竹富島に供給された水は一度配水タンクに貯留されそこから各家庭に送られています。

この石垣島からの水の供給が実現したのは今から45年前の1976年です。 これ以前は、当然竹富島の水は竹富島の中で確保する必要がありました。 そのため島民は井戸を掘り、雨水を貯めるタンクを設置して水を非常に大切に扱ってきました。

そして、水道の蛇口をひねれば直ぐに水が使える時代になった今でも竹富島では水は非常に貴重なものに変わりありません。

石垣島と竹富島の距離は6km程。海底送水管で水を供給することが決して不可能な距離ではありません。 しかし、竹富島は竹富町、石垣島は石垣市に所属しており行政区分が異なります。
また石垣島にとっても水は当然貴重な資源であることに違いなく、容易に他市町村に譲れるものでもありません。
そのような状況の中で、先人たちが海底送水管による石垣島からの水の供給を実現するにあたっては大変な苦労があったようです。

こうした経緯を思えば、便利な時代にはなりましたが水を使える有難みを感じて、貴重な水を大切に使っていきたいですね。

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島の中でも貴重な真水が出る井戸として重宝されてきたナージカーです。「カー」は方言で「井戸」の意味です。

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近づいてみるとこの様になっています。中は見事な石積みです。

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今でも水が溜まっていて魚もいたりします。

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解説がありました。昔から「犬が発見した井戸」と言われています。

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石垣島からの海底送水が実現した記念の碑です。先人たちの苦労を偲び、石垣島の協力に感謝する碑文が見られます。

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遠くからでも目立つコンクリートの塔が配水タンクです。

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近づくとこんな感じです。石垣島から来た水はここから各家庭に配水されています。老朽化により近年建て替え予定です。